【ダーツプロ取材】ダーツへの想い、涙の理由。目指すは荏隈秀一プロと共に壇上へ。JAPAN LADIES〜戸村彩乃〜
みなさんこんにちは!
darts meeee!!!!編集部サユリです!
女性プレイヤーの取材もだんだん増えてきて、ダーツ女子として嬉しい今日この頃です。
今回、鈴木美保プロの紹介によりほんわかオーラがただよっている戸村彩乃プロに取材させていただきました!
目次
ほんわか戸村彩乃プロの基本プロフィール
・名前 :戸村 彩乃(とむら あやの)
・ニックネーム :ふみ
・生年月日 :1990年12月3日
・出身 :千葉県
・好きなこと :ダーツ、食べること
・プロ資格取得日:2017年5月 JAPAN LADIES所属
・好きなアレンジ:28
『ふみ』と呼ばれる戸村彩乃プロ。理由は誕生日
サユリ:ニックネームの由来は…?すごい気になってました!!
戸村彩乃プロ:すごい聞かれるんですよね〜。高校時代の部活動(吹奏楽)で先輩にニックネームをつけてもらうのが伝統で、誕生日が12月3日なので「ひふみ」から「ふみ」と名付けてもらったのが由来です。
サユリ:「ひ」どこいったんですか?笑
戸村彩乃プロ:そう!そうなんです。それでダーツ始めたときに本名はなぁ〜と思ってカードネームも「ふみ」にしました。
サユリ:なるほど〜!みんな気になりますよね。
戸村彩乃プロ:しかも本名が「あやの」だから、"文乃"って書いてふみなんじゃないかとか色々仮説を立て考えてくれるんですが、全然違います。笑
サユリ:実は誕生日だったんですね。
JAPAN LADIES所属の戸村彩乃プロがダーツを始めたきっかけからプロになるまで
サユリ:ダーツを始めたきっかけを教えてください!
戸村彩乃プロ:友達とダーツやカラオケがあるアミューズメント施設に行ったのがきっかけです。当時は友達がダーツにハマっていて、「おっ!なんだこれ面白いな」ってなって。ダーツの他にカラオケとか卓球もしていましたが、最終的にダーツになりました。
サユリ:マイダーツはいつ購入しましたか?
戸村彩乃プロ:初めて2.3ヶ月だったと思います。初めはハウスダーツや友達のダーツを借りて遊んでました。
サユリ:買おうと決めていたんですか?
戸村彩乃プロ:たまたまダーツの投げ放題店で遊んでたらダーツが20%オフの期間中だったんです。最初はライブカードだけにしようと思ってたんですけど、私以外の友達はみんなマイダーツ持ってるし投げやすいから買おうかなってなりました。
サユリ:その場のノリでって感じだったんですね。
戸村彩乃プロ:そうですね。でも始めたてで全然わかんないのに試投はめっちゃしました。
戸村彩乃プロ:しかも最終的に、ついてくる紙フライトが”ピンク”っていうだけで決めました!
サユリ:めっちゃ試投したのに?笑
戸村彩乃プロ:はい。「これが…いい気がする。可愛いから!」ってなりました。
サユリ:プロを目指すことになったきっかけはなんですか?
戸村彩乃プロ:当時通っていたお店に鈴木美保プロがスタッフとしていて、最初はプロということも知らずに強い女の子だなーって思ってよく対戦を挑んでいました。ある時プロだと知って、自分も大会に出たいと思うようになりました。
サユリ:鈴木美保プロの影響だったんですね!
戸村彩乃プロ:通ってたところでは男性のプロはいたのですが、女性のプロはあんまり周りにいなくて…。ちょっと遠い存在だったんです。
サユリ:うんうん。女性のプロが近くにいる環境は確かに少ないような気がします。
戸村彩乃プロ:強い女性と戦う機会も少なくて、女性の大会があるんだったら出てみたいなぁ〜って思って、自分がAフラになった頃に周りからの後押しもありプロを目指しました。
サユリ:やはりAフラは自分の中で自信に繋がりましたか?
戸村彩乃プロ:そうですね。1個の目標だったので。Aフラになった日は、ちょうど「10.00」だったんです。その日は「今日は…もう帰る!」ってなりました。笑
サユリ:プロになる前はどういった練習を行っていました?
戸村彩乃プロ:ブルが合わないとクリケットナンバーも狙えないだろうと思い、カウントアップや、特にイーグルスアイをやっていました。
サユリ:イーグルスアイってあまり馴染みがないです。
戸村彩乃プロ:カウントアップだと、キャッチに左右されるのが嫌で。だったらブル以外感じない!とイーグルスアイをやっていました。
サユリ:他にはどんな練習をしていましたか?
戸村彩乃プロ:対戦もよくやりました。もともと負けず嫌いなので、格上の人とやる時もハンデなしで挑んで、負けたらもう一回!って、しつこく対戦してました。
サユリ:ほぉー。負けず嫌いなんですね!
戸村彩乃プロ:ん〜。みたいです。笑
サユリ:みたいですね。笑 どれくらい格上の人でもハンデなし対戦してたんですか?
戸村彩乃プロ:レーティング5〜6の時とかも、Aフラ以上の人とハンデなしで対戦してました。ハンデがあるとクリケットでせっかくトリプルに入ってカットできても、1マークカウントになるのが悔しくて。もちろん敵わないので、負けて毎回悔しいってなってました。そうやって対戦しているうちに、レーティングも段々上がっていきました。
サユリ:格上の相手にも果敢に対戦していく勇気が素晴らしいです。
戸村彩乃プロ:ずっと負けてた相手に勝てた時は、めっちゃ嬉しかったです!
戸村彩乃プロがJAPAN LADIESになってから
サユリ:プロになって、何かしらの変化がありました?
戸村彩乃プロ: ダーツを投げれる環境、ツアーに回りやすいようにと考えた結果、気づいたら転職と引越しをしていました。
サユリ:ダーツ以外の環境も、ダーツに合わせて変わったんですね。
戸村彩乃プロ:そうですねー。そうなんですよ。最初は仕事に影響がない程度に周れるところだけ参戦しようと考えてました。でも、仕事で試合に出れないと悔しくて…。仕事終わりにfacebookライブとか見てたりすると、本当は出れたかもしれないのに…悔しいって。そう思ってるうちに全部出たいなと思うようになりました。
サユリ:引っ越しをした理由はなんですか?
戸村彩乃プロ:転職前から「player's cafe STYLE」に通っていました。家から車で30〜40分くらいの距離だったのですが、この移動の時間がもったいないなって思っていて、近くに引っ越したいと思いました。
サユリ:車で30〜40分は遠いですね。
戸村彩乃プロ:以前の職場ではダーツ大会に出ていることを言ってなかったんです。それもなんだか申し訳なくて葛藤がありました…。それもOKなところに職場を変えてしまえばいいんではないかと思って。で、「player's cafe STYLE」に通う時間を割くために近くに引っ越して職場も近くに変えました。
サユリ:ダーツにのめり込んでますね!すごいです。
戸村彩乃プロ:これを誰かに話すとすごく驚かれることが多いんですけど、自分ではそう思ってなくて、”やりたい”と思って動いた結果がこうなりました。でも、自分で”こうしたい”と思って動いたのは初めてです。
サユリ:自分でそう感じて、動けるの素敵だと思います。悩んだり不安はなかったんですか?
戸村彩乃プロ:やっぱり悩みました。荏隈秀一プロが「こっち来ちゃえばいいじゃん。こっち来たらお店でプレイヤーやりなよ。」って言ってくれて、それが大きかったです。投げる場所を提供してもらえて、それならもう…行くしかない!と思いました。
サユリ:そういう一言って大きいような気がします。
戸村彩乃プロ:プロになって他のお店からも声をかけてもらっていたんです。でも、どうせやるならplayer's cafe STYLEでプレイヤーやりたいと思っていたので、それを言ってもらえたのがすっごい嬉しかったです。
サユリ:ダーツ自体の環境はどうでしょう?
戸村彩乃プロ:自分がダーツに向き合っているうちに、応援してくれる人も増えて、スポンサーのお話を頂いたりしました。
サユリ:応援してくれる人が増えたと実感するときはどんな時ですか?
戸村彩乃プロ:会場で声をかけてもらえたり、後は会場に来れなくても速報を見ていてくれたりしたときです。動画にならないロビンの結果を、「惜しかったね」とか「抜けれたんだね」と言ってもらえたりして、「えっ?そんなところまで見ててくれたの!?」と嬉しくなります。
サユリ:プロになってから感じた苦労はなんですか?
戸村彩乃プロ:実力をキープ、向上していくのは難しいと思いました。実際に今レーティングでいうと5位急激に落ちてしまい、ショックでした。 今も現在進行形でもがいている状態なのですが、こんな状態でも応援してくれる人がいて、一緒に練習したり、対策を考えてくれる人がいて、ありがたいなって思います。
サユリ:レーティング5落ちるのは相当ショックですね…。
戸村彩乃プロ:ピークで13、12をキープしている状態からガンと落ちました。最初は9まで落ちてAフラ切っちゃったなぁーって、でもどうせ上がるでしょって思ってたら「8?え、7!?」と…。
サユリ:落ちていくきっかけはあったんですか?
戸村彩乃プロ:自分では気づかなかったんですけど、環境を変えて知らず知らずのうちにストレスを感じていたみたいです。
サユリ:思うように投げれないなぁ〜って思うことはありました?
戸村彩乃プロ:感じました。最初のうちはそれでも入っていて、大丈夫でしょって思っていました。何がきっかけかは自分でも全然わかんないですが、気づいたら”全然入んないな”、”投げ方がわかんない”って落ちて、更にメンタルもやられてまた落ちて…てなった気がします。
サユリ:そのときに辞めたいなぁとか、もう無理だぁとか思わなかったんですか?
戸村彩乃プロ:辞めたいなとまでは思いませんでした。でも、プレイヤーにもしてもらえたのに…申し訳ないって…。
サユリ:そっかぁ。そう思いますよね。
戸村彩乃プロ:応援してもらって支えてもらってるのに、何も返せていないのがすごい悔しくて。でも荏隈秀一プロが「何もできてないことはないから、”申し訳ない”って思うこと事体が間違ってるよ。今は耐える時期だから、焦らないでやっていけばいいんだよ。」って、「みんなは強いから応援しているのではなくて、頑張ってほしいから応援しているんだよ。」って言ってくださって。それがすごい嬉しくて。
サユリ:きっと好きだから応援してるいんですね。
戸村彩乃プロ:本当は、”環境変える”って決めたときに、プレイヤーにもなって投げる時間もつくれて、うまくいくしかないって思っちゃってたんですよね。「こっからうまくなる一方だわ!」って。
戸村彩乃プロ:そう思っていたのに理想と現実がかけ離れていて、そのギャップでけっこう精神的に参りました。でも、どんなときでも一緒に練習してくれたり応援してくれる仲間がいて、めっちゃ支えられてるなぁって感じました。
サユリ:素敵な環境に恵まれてますね。
戸村彩乃プロ:そうなんです。自分がプレイヤーだから、本当は自分から(お客さんに)いかなきゃと思うんですけど、最近はそうなれないことも多くて…。すごい、、苦しかったです。
サユリ:そうだったんですね…。でも、これを乗り越えたらもっと一皮むけて、もっとぐっと伸びそうな感じがします。
戸村彩乃プロ:はい。だから今は耐える…すごい焦っちゃうんですけど、焦らずにマイペースで頑張ろうって…でも、んんーって。笑
サユリ:はがゆい思いはしますね。
戸村彩乃プロ:1番の恩返しは、結果を残すことだなって。でも「そんなの今すぐじゃなくていい」とも言ってくださって。私も早く結果を残したいって空回りしていた部分があったんですけど、そう言ってもらえて…。負けたから嫌いになるとかじゃなくみんな応援してくれてるから、安心して…練習します!
サユリ:はい!応援します!(もうファン)
戸村彩乃プロ:やだ泣いちゃった〜。笑
サユリ:それだけ悩んでたってことですし、それだけ真剣に向き合ってるってことだと思います。「どうでもいいや」って思ってたら悩みませんよ。
戸村彩乃プロ:自分でもこんなにダーツにのめり込むと思ってませんでした。
サユリ:好きが伝わってきます。周りの人たちもきっと温かい人が多いんだろうな〜って感じます。
サユリ:player's cafe STYLE にいらっしゃる曜日は決まっていますか?
戸村彩乃プロ:決まってないです。だいたい週3〜5います。
サユリ:いる日に行きます!(ファン)現在のダーツのセッティングのこだわりは?
戸村彩乃プロ:スポンサーして頂いてるULTIMA DARTSさんのバレルを使っています。
サユリ:なぜこのバレルに?
戸村彩乃プロ:めちゃくちゃ試投した中でこれが1番投げやすかったのと、手が大きいのであんまり短いバレルだと手がはみ出ちゃうんです。だから長さもちょうどいいのかなぁと思います。
サユリ:…ピンク好きなんですか?(全体を見て。)
戸村彩乃プロ:そう〜。ピンク好きなんです。普段私服とかじゃ着れないじゃないですか。だから、大会だからこそ好きな色にしようってユニフォームをピンクにして、それに合わせてフライトもピンクです。
サユリ:自分の好きなものを身につけると気分も上がりますしね!ダーツが楽しいって思う時ってどんな時ですか?
戸村彩乃プロ:もちろん自分が勝った時も嬉しいですが、 リーグでチームメンバーで勝ち進んだり、負けた時に悔しさを共有したり、 JAPANでも一緒に回ってる仲間が入れ替えいったとかそういう時も嬉しいし楽しいなって思います。 同時に悔しいって思いますけど、それもまたダーツを楽しんでいるからこそだと思います。
サユリ:感情を共有できると嬉しさも楽しさも倍増しますよね。
JAPAN LADIES所属の戸村彩乃プロの今後の目標
サユリ:戸村彩乃プロは今年ツアー3年目かと思います。3年目になって、初年度や2年目との変化はありますか?
戸村彩乃プロ:まず、応援してくれてる人が増えました。あと年々、「頑張りたい」「もっと強くなりたい」「活躍したい」ってどんどん欲が強くなっていった気がします。
サユリ:だんだんとダーツの比重が大きくなっていったんですね。
サユリ:今後の目標を教えてください!
戸村彩乃プロ:まだ入れ替え戦に行ったことが無いので、まずは入れ替え戦に行きたいです。そしてベスト8入り! お世話になっている荏隈秀一プロと壇上にのるのが目標です!
サユリ:荏隈秀一プロとはお店で知り合ったんですか?
戸村彩乃プロ:そうですね。お店に通い出して、それから何人かで一緒にツアーをまわるようになって、私がプロ初年度のときに荏隈秀一プロが年間1位になりました。その姿を目の前で見てたのもあり、私もそういう人になりたいなぁと思いました。
サユリ:目標達成にあたり、課題と感じていることはなんでしょう?
戸村彩乃プロ:今は実力を上げる、堪える、焦らない。
サユリ:一歩ずつですね。
戸村彩乃プロ:ダーツを嫌になりたくないなって考えちゃうときも正直あります。でも…でも、なんだかんだやっぱ投げたいなってなるし、みんなに会いたいなってなっちゃいます。時間はかかるだろうけど、頑張ろうって思ってます。
サユリ:最後に、応援しているファンのみなさんもしくはdarts meeee!!!!の読者へ向けてなにかメッセージをいただければ嬉しいです!
戸村彩乃プロ:私のことを知らない人もいっぱいいると思うので、これを機会に知ってもらえると嬉しいです!今すごいもがいてて、今すぐは無理かもしれないけど、一緒に長い期間かけて応援してもらえると…ありがたいです!
戸村彩乃プロ
Facebook:Ayano Tomura
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ULTIMA DARTS:http://www.ultima-darts.com
Player's cafe STYLE:https://search.dartslive.com/jp/shop/0fefd78ac34af4940d9b047a20a7ba1e
※TSUWAMONO(11/3・4)のULTIMA DARTSブースで戸村彩乃プロのライブカードやタンブラーを販売予定です。当日はご本人もブースにいらっしゃいます!
JAPAN LADIES所属の戸村彩乃プロ写真ギャラリー
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